赤ちゃんの典型的な腸重積症は、小腸の終りの腸である回腸が大腸に入り込むために生じます。

原因としては腸に分布しているリンパ組織が腫れて大きくなり、この部分から大腸に入ってしまうと考えられています。

腸重積がおきると、腸管からかえる血液の流れが障害され、細い血管が破れて血液が腸の中に出るので、便に血液が混じります。
時間が経つにつれ、腸内容の移動が障害され、吐くようになります。

また、腸重積を起こした腸は次第に血液が流れなくなるために組織が死んでしまいます(壊死)。
このような腸の状態になる前に病気を診断し、治療を急がなければならないのです。

腸重積が疑われたら、診断と治療をかねておしりから造影剤を入れる高圧浣腸を行います。腸が入り込んで10時間以内なら、
これだけで治ってしまうことがほとんどです。

ただ、小腸まで入りこんでいたり、高圧浣腸をしても治らないときは開腹手術が必要です。高圧浣腸の場合は最低24時間、
手術の場合は1週間から10日(腸の一部を切除したときはそれ以上)の入院になります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

アクセスランキング

最近のコメント

    あなたにおススメ記事

    1. 斜位(潜伏斜視)

      斜視は目の機能に支障が出ていますが、眼の位置に異常はあるものの、目の機能は問題ない場合があります…
    2. 点耳薬

      中耳炎などのときに、点耳薬を処方されることがあります。抗菌入りのものや抗炎症作用のあるものがあり…
    3. ジフテリア

      ジフテリア菌が、のどや鼻の粘膜に感染して起こります。38度以上の高熱やのどの痛み、嘔吐などの症状…

    ピックアップ記事

    1. 血液の凝固に関係するビタミンKが不足するため、出血が起こり、吐血や下血などの症状がみられるものを…
    2. 処方される点眼薬には、抗菌薬入りのものや抗アレルギー薬が入っているものがあり、抗菌薬は、細菌性の…
    3. 遺伝子の突然変異による病気で、見た目から小人症とも呼ばれます。受精前の段階で両親どちらからの遺伝…
    ページ上部へ戻る